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2017年7月18日火曜日

【ETHOSENS エトセンス】無駄を削ぎ落とした、モードで洗練されて服



2000年にエスモード・ジャポン東京校を卒業し、YAB−YUMとLOLOのアシスタントを経た、橋本唯氏が2003年にスタートさせたブランドです。


2015年10月にはName.やAVALONEと第2回TOKYO FASHION AWARDを受賞し、名実共に数あるドメスティックブランドの中でも頭角を表しているブランドです。


元々ETHOS(エトス)というブランド名で活動していましたが、2007年AWに現在のブランド名ETHOSENSに改名しスタートします。


参照 Amazon Fashion Weekより
ブランド名には「癖」や「習慣」という意味合いを持つ「ETHOS」と「感覚」という意味を持つ「SENSE」をミックスした造語となっています。

癖や習慣というのは人間の無意識に近いものですが、こうしたものから生まれるあらゆる感覚に目を向けることを大切にしたいという思いを込めています。
   ちなみに、ブランドのアイコンにしている菱型が正方形を斜めから見た形状であるように、単純な日常でも視点を変えることで発見につながるということを常に意識してクリエーションに向き合っています。

エトセンスのデザインはクラシカルで伝統的なスタイル、ディテールをベースに、日常の中にある「ごく当たり前のこと」にフォーカスします。

2014AW


ブランドコンセプトは以下の通りです。

参照 ETHOSENS HPより
 ’’ ETHOSには特質や習慣という意味があり、SENSEには感覚という意味があります。この2つを融合することによってETHOSENSが生まれました。
習慣や特質の中から生まれるすべての感覚に目を向けることで、新しい発見があると考えています。
私たちは、将来スタンダードになり得る革新的な表現を目指し、ほんのわずかでも世の中に新しい価値観をもたらすことができるような、本質的なクリエーションを追求していきたいと思っています。’’

そこから独自のフィルターを通して、洋服に落とし込まれていきます。


ちなみにETHOSENSは一年を通して一つのテーマにフォーカスした洋服作りをしていきます。

下の写真を見ても分かるように非常にデザインのアプローチが似ていることがよくわかります。

        
2015AW


2016SS
     

通常はSS(春夏)とAW(秋冬)とシーズン毎にコンセプトを決めて展開していくのですが、デザイナーの橋本氏は
「自分の中の感覚や気持ちというのは半年ごとに変わっていくようなものでもないですし、ひとつのテーマをしっかり掘り下げていきたいという思いもあるので、自分の中ではこれが自然なサイクルになっている。」と語っています。


ブランドを運営していく部分にもデザイナーの意向がしっかりと現れており、バックグランドがしっかりしていることが伺えます。




またETHOSENSは一応完全な、メンズブランドの括りで、レディース向けのアイテムは展開されていないのですが、意外と女性ににもファンが多いことでも知られています。

その点に関してデザイナーはブランドのターゲットに制限はないと考えていらっしゃるようです。

中性的で繊細かつ綺麗なデザインが特徴的なETHOSENSですが、デザイナーの考える男性像が少し異なるのが理由でしょう。


それではETHOSENSの定番アイテムをいくつか紹介していきたいと思います。



ガチャベルト

2017SS
                             

2016AW(秋冬)のコレクションで出たアイテムで、発売後各店舗で立て続けに完売し、ネットなどでプレミア価格がつく程でした。

ブランドロゴを全面にプリントするという、今までのデザインの殻を破るようなキラーアイテムに仕上がったと言った感じでしょうか。

他ブランドを見てもガチャベルトは無地、ワンポイントが殆どを占める中で、ブランドロゴを全面に押し出す感じが斬新で多くの人に刺さった印象があります。
2016AW
ちなみに私も一本買いましたが、ワイドスラックスなどのアイテムとは相性抜群です。

非常に手に入りずらいアイテムではありますが、価格は約7000円と比較的リーズナブルなためエントリーアイテムとしてオススメです。

一応、17SS(春夏)でも出ているアイテムになりますが、今後展開されるか分からないため、早めの購入をオススメします。


切り替えシャツ

2016SS

ブランドのアイキャッチとなるアイテムの一つです。

幾何学的なデザインをはじめ、毎シーズン色や柄を変えて展開されています。

2016AW



切り替えのシャツやカットソーは様々なショップやカジュアルブランドで展開されてはいますが、ETHOSENSの洗練された感じの雰囲気であったり、カッティングの流麗さを再現出来ているモノは少なく、流石に技ありといったところです。

2016SS
価格は約20000〜30000円前後となっています。ETHOSENSを買うのであれば切り替えシャツはマストバイです。





ノーカラーアイテム


2015AW

こちらもブランドを代表するアイテム、ノーカラーコートです。


当たり前と言われるモノに対して疑問を呈し、再構築するのがETHOSENSのデザインプロセスですが、「襟(カラー、ラペル)」というディテールは本当に必要なのかを問いかける、最もブランドコンセプトを体現しているアイテムだと思います。



あって当然と思われているディテールを取り除いただけあって、非常にミニマムなアイテムに仕上がっています。

こちらのノーカラーコートも最近では他のブランドで注目されてきたディテールですが、ノーカラーにするまでに明確なコンセプトやプロセスに明確な意図があるのかは分かりませんが、ETHOSENSの物は全体で見た時のスッキリとした感じや、まとまり感は頭一つ抜けていると思います。



ミニマムでありながら、無機質な雰囲気と上質な素材感など手にとって見れば一目瞭然ですが主役を張れるアイテムです。

2015AW


価格は約80000円と決して安くないですが、それだけ価値があるアイテムだと思います。


レイヤードアイテム





レイヤードアイテムも「ノーカラー」と同じく定番で展開されているディティールです。


レイヤードアイテムというとあまり馴染みが無く、着こなしが難しいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ETHOSENSの場合は敢えて、同素材、同色で仕立てているため、上手く溶け込んでくれます。

      

上のモデルはスラックスをレイヤードしているように見えるパンツです。


ボトムスのレイヤードはかなりスポーティーで珍しい印象を受けますが、意外にもモードっぽいテイストに固まっています。

      

こちらはトップスのレイヤードです。ルックだけを見ると分かりづらいかもしれませんが、実は中に着ていると思わしき、ベストとジャケットは繋がっています。

実際に着てみないと分からないと思いますが、ここにもETHOSENSらしいデザインの面白さが出ています。


ここまで紹介してきたブランド ETHOSENS

デザイナーの考えが非常に色濃く出ているブランドです。

個人的にシンプルで洗練されたブランドって他にもあると思うんですが、当たり前のディテールに疑問を投げかけ、デザインに向き合っている方だからこそ生み出せているのではないでしょうか?
ETHOSENSというブランドで一つのジャンルが出来ていると言っても良いくらいかなと。


取り扱いはstudios、また渋谷にETHOSENS of white sauceというフラッグシップショップがあるため、気になる方は是非足を運んでみてください。

きっと虜になると思います。



http://www.ethosens.com










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