ベルギー出身のデザイナー、マルタン・マルジェラが1988年にスタートさせたフランスのブランドです。
彼は世界のファッションに最も大きな影響を与えたとされるデザイナーの一人です。
カレンダータグ
マルジェラと言えばカレンダータグの説明は避けて通れません。
洋服に付いてるブランドタグがマルジェラは少し特別です。
何も知らない人からすると、「なんだか雑いステッチだな」ぐらいの印象かも知れませんが、マルジェラを知っている人が見ると一目瞭然です。
ルイヴィトンやグッチのような、誰にでもすぐに伝わってしまうロゴとは異なり、一部の服好きにだけ伝わる少し排他的なシグナリングが良いですね。
1と10が「コレクション」
4と14が「ワードローブ」
この違いは少し何?と思われる方もいると思います。
1、10はコレクションで新しく発表されたもの、4、14は定番でリリースされているものや過去のアーカイブがそれにあたります。
レディースの6はMM6というレディースラインで独立したものとなります。
この中でも「0」「0、10」は「アーティザナルライン」と呼ばれ、マルジェラのテーマの1つである解体と再構築ラインです。
こちらは説明すると長くなるので今回はカットさせていただきます。
今回はマルジェラを知らない人や、名前は聞いたことあるけどどんなブランドか詳細は知らないという方のために、定番アイテムをいくつか紹介していきたいと思います。
正直名作が多すぎるので絞っていきたいと思います。
名作アイテム
エルボーパッチ
ニットやスウェットの肘にあたる部分だけレザーのパッチで切り替えがきいているアイテムで、マルジェラと言ったらこれを思い浮かべる人もいると思います。
一見シンプルながらも可愛げがあり、けどしっかり意味があるディテールとなっています。
今ではセレクトショップのオリジナルや低価格帯のショップでもよく見かけるデザインとなっていますが、エルボーパッチをここまで根付かせたのはマルジェラの影響が強いのではないかと思います。
しかしデザインは真似できてもやはり、マルジェラの洋服に対する哲学であったり、雰囲気を真似る事は難しいと思います。
個人的には一度袖を通していただきたいアイテムの1つです。
ハの字ライダース
フロントに「ハの字」型に大きなジップポケットが配されているシンプルにかつ大胆な代表アイテム。
個人的にはマルジェラと言ったら「ハの字」ライダースが一番カッコいいと思います。
たった2つのジップポケットでここまでミニマムかつ完成された雰囲気を醸しだせるのは流石マルジェラです。
自分もレザーを着るならマルジェラの「ハの字」と決めています。
価格は約30万とかなりいいお値段しますが、それに見合うだけの価値はあると思います。
毎シーズンシルエットや素材を変えてリリースされているものになるので、好みのものを見つけて購入をお勧めします。
一生ものと思えば、30万円は決して高いものではないと思います。
ジャーマントレーナー
ジャーマントレーナーとは1970〜80年代に西ドイツ軍のトレーニングシューズとして使用していた靴の事です。
こちらもマルジェラを代表するアイテムの1つとなっています。
こちらのあえて白のジャーマントレーナーにペンキを散りばめたものが人気です。
マルジェラの脱構築的と称される部分が垣間見える象徴的なアイテムかなと思います。
本来の白く清潔であるべきスニーカーがぶちまけられたペンキで、美しさが破壊されています。
しかし、何故か本質的な概念を奪われたところにモードの片鱗が伺えます。
価格7〜8万円前後
リング
マルジェラと言えば、リングをはじめとしたアクセサリーも充実していて、非常に人気が高いカテゴリーです。
その中でも特に人気なのが「4連リング」です。(画像左上)
マルジェラという名前を聞いてこちらの小物を真っ先に想像する方もいらっしゃると思います。
シンプルで無機質な雰囲気が逆にモード感を醸し出しているアイテムです。
4つつけるのもいいですが、1つだけ付けるのもアリなアイテムです。
価格は加工や素材によって少し上下しますが5〜8万円です。
正直まだまだ紹介したいアイテムやブランド背景があるのですが、長くなりすぎてしまうので、気になった方は是非チェックしてみて下さい。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
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